どうふるまうのが正解? 子ども発トラブル、そのときママはモヤモヤした!

大なり小なり起こる子ども同士のトラブル。親として「あの対応であっていた?」とあとから悩んだ経験があるママも多いのでは? 年齢や月齢が違う初対面の子どもたちが集まる場所は、ママもモヤモヤ指数が上昇! モヤモヤケースにあわせ、幼児教育者の竹内エリカさんにアドバイスをいただきました。

CASE1
基本は放任。
でもケンカは
止めたほうがいいの?
小さなケンカであれば、すぐに介入せずに、子どもの対応を見守る派のママも多いと思います。それによって、子ども同士で解決できる能力が育ったり、コミュニケーションの仕方を覚えることも。


竹内さん

相手が嫌がる素振りがあれば子どもの年齢に合わせた解決法を。1才は他のおもちゃを渡して所有欲を満たす、2才は「欲しいのね」と共感する、3才は自分の感情を言葉で伝える手伝いをします。4才は「何回やったらかせる?」と交渉、5才はガマンができるようになるので促します。6才以降になれば子ども同士で解決できるようになりますよ。

CASE2
子ども同士の
よくあるケンカで
相手が大泣き

どちらも悪くない子どものケンカなのに、相手の子どもが大泣きしてしまったとき、その場を収めるために謝ってしまうとモヤモヤ。


竹内さん

大切なのはどちらが悪いということではなく、お友だちが傷ついたことを思いやること。子どもに謝らせるのではなく、ママが相手の子どもに「どうしたの?ごめんね」と声をかけるのがいいと思います。自分の子どもには「みてたけど、◯◯ちゃんは悪くなかったよ。でもお友だちが泣いちゃったら優しくしてね」と伝えて。

CASE3
息子が
ちょっかいを出しすぎて
トラブルに
人と関わるのが好きで、コミュニケーションを取りたいけれど、幼いがゆえに相手からは疎まれてしまうパターン。悪気はないわが子の行動、まわりに理解してもらうorまわりと関わらない、どうしたらいい?


竹内さん

無理はしないでいいと思いますよ。人が好きな子どもはママのことも大好きなんです。たくさんの愛情を必要とするタイプなので、2人のペースで一緒に遊ぶのがママにとってもストレスがなくなります。家族が愛情をたっぷり注げば、9才くらいから驚くほど優しくていい子に変化しますよ。

CASE4
親が子どもを見ていない!
相手の子どもを
しかっていいの?
トラブルのもとNo.1が親が子どもを見ていないこと。姿がなかったり、ママがおしゃべりに夢中の場合、注意していい?注意するならどんなことを気をつけるといいのでしょうか。


竹内さん

しかってOKです。
しかることをガマンすればするほどイライラが膨れ上がって、キレてしまったり、怒鳴ってしまう原因になります。なので、気づいた瞬間にその都度言葉に出すのがオススメです。サラリと「危ないよ」「順番守ろう」と言えば、そこまで重い空気にならないですし相手のママが気づいてくれたりしますよ

CASE05
遊具の取り合いetc
自分の子どもに
ガマンさせてしまう
おもちゃの取り合いになったとき、わが子よりも相手の子どもを優先する発言をしてしまうことありますよね。


竹内さん

子どもの気持ちを優先して、かしたくないようなら無理にかしてあげる必要はないと思います。お友だちに「かして」と言われたら、「どうする?」「いつならかせる?」と子どもの意思を尊重して。もし奪われてしまったら「とっちゃったね~、悲しいね」と共感することで、わかってくれたと子どもは安心します。

まとめ


竹内さん

モヤモヤは自分の中の
「べき」が作り出している
モヤモヤしちゃうのは「本当は子どもにこうしてあげたいのに、他のママの目もあるからこうしないといけない」という葛藤があるから。でも、子どもにしてあげたいことを大切にしてあげてください。そうすると子どもはママを信頼するのでますます子育てが楽しくなります。対子どもと対ママ友は別物。他のママに対しては円満に収めるためにたまには「ふり」をしちゃっても大丈夫!

次回はモヤモヤケースと原因にせまります。

text_shino iisaku
edit_nao yoshida
※ニナーズ2018年7月号「交際上手なママの気配りMEMO」より

 

教えていただいたのは
竹内エリカさん竹内エリカさん
幼児教育者。日本キッズコーチング協会理事長。2児の母。20年にわたり発達心理について研究し、約15000人の親子に携わる。著書は『男の子(女の子)の一生を決める0歳から6歳までの育て方』(KADOKAWA/中経出版 )など多数。

 

 

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