ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ
- ページ
- 80/176
このページは 田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ の電子ブックに掲載されている80ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ の電子ブックに掲載されている80ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ
7 8「どうせ、葉っぱか枝でしょ?」 とタカをくくりながら次男に口を開かせたら、舌の上に黒光りしているものが見えた。見覚えはあるが口に入れると想像したことがないものなので、それが何かを理解するのに間があいた。その瞬間、「せっかく、捕まえたのに!!」 と一緒に口を覗き込んでいた長男が叫び、「これはてんとう虫だ」 と気付いた。それからは慌てた。僕が焦っててんとう虫を取り出そうとすると、笑いながら走って逃げる次男。こっちは必死で助けようとしているのに笑顔で逃げる次男にムカついて、とっさに頭を叩いた。すぐに次男は立ち止まり大口を開けて泣き出した。そこに長男がすかさず指を入れ、てんとう虫を取り出した。二、三秒の出来事だがかなり慌てた。 黒に赤の丸があるてんとう虫の黒光りする様子はテカテカの高級チョコに似ているな、と思いながらてんとう虫を逃がした。てんとう虫の逃げ足は、次男のよだれのせいで鈍かった。 慣れって、怖いですね。「これ位の年の子どもはこうだろう」という親の思い込みや想像を超えてくるのが子どもだということを忘れそうになります。ちなみに長男も一才位の時に