ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

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概要

田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

7 1  日々進化 と一抹の不安を抱えながら、デパートを出た。3月12日 長男の一才の誕生日にもしたらしいのだが記憶にない、一升餅を背中に背負わせて歩かせる行事をした。見方を変えれば、物心つく前の赤ちゃんに一・八キロの餅を無理やり背中に縛り付け歩かせる行事だ。このように書くと何ともむごたらしい感じがする。 僕は行事をやってもやらなくてもどちらでもいいタイプなのだが、普通の生活を送っていると一・八キロの餅を買うこともない。と同時に一・八キロの餅を子どもが背負う姿が一生見れないかも、と思うと何の意味があるのかわからないが、やりたくなる。嫁曰く、一生食べものに困らないと言う意味があるらしい。「じゃ、選び取りの用意しようか」 と嫁が言った。この行事の知識がない僕は、嫁が言うままに次男の二メートルくらい先に筆、電卓、お金を並べた。その時、自分が母親に「筆を選んだからもっと頭よくなるはずやのになぁ」と嘆かれた記憶が蘇った。何となく一才の誕生日に行われて、子どもが手に取ったものによる占いということは解った。その間に次男が動き出し、お金と電卓の前で止まっ