ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

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概要

田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

5 5  長男の才能もっともっと深い底に沈めることにした。こんな日にへこんでる場合では無い。 着付けを終えた息子が衣装部屋から出て来た。お昼の番組でよくある、いつもジャージの亭主がプロの手によって見違える姿に変身したのを見る妻の気持ちがわかった。上の息子は、カッコイイとか男の子っぽい顔のタイプでは無い。女の子と間違われたりする中性的な顔立ちで声も高いので、羽織袴が似合うか心配していたのだが、馬子にも衣装とはよく言ったものだ、なかなか着こなしているな! と思ったのもつかの間。「いたーい!」 と声がしたので振り向くと息子が転んでいた。地面に倒れている背中の鷹が立派すぎて、大きな鷹に襲われているように見える。高い声、中性的な顔立ちがそう思わせているのだろうか? どうやら「馬子にも衣装」では無く「衣装負け」が息子には当てはまるようだ。 そのままホテルで家族写真を撮ったのだが、息子一人の写真を撮影中にわかったことがある。子どもは作り笑顔が下手だ。口元は笑っているけど目は笑えていなかったり、無理に笑おうとして頬が引きつったり、それを見て嫁と二人で笑っていた。だが、これはすごいことだと思う。子どもの世界では作り笑顔をする必要がないから、上手く笑顔が作れない。大人の世界では必要だから、自然に出来る。そう思うと、作り笑顔の下手な息子の純粋さが愛おしく思い、息子のへたくそな笑顔を見てたら、