ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

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概要

田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

1 6 3  近くで遊ぶか、遠くで遊ぶか と言ってきた。木登りする場所は僕の座っているベンチから少し離れている。長男だけで行かせるには監視できない。だが、少しの距離だが歩きたくもない。もし行こうものなら木登りを見せろとせがまれるのは容易に想像できる。体力を使い果たした僕にとっては拷問だ。早く僕があまり動かなくて済む何かいい遊びを見つけないと、と考えていた僕の目に横の売店に並んでいるシャボン玉が映った。「これしかない!」 と思った。残りの体力を振り絞って売店に行きシャボン玉を買い、「今からお父さんが吹くシャボン玉を全部、やっつけろ!」 と言うと、「お?っ!」 と戦隊物にハマりたての長男はのって来た。僕がシャボン玉を吹けば風に乗って飛んでいく。それを追いかけて長男も飛んでいき、パンチやキックをしまくる。しばらくしてシャボン玉を全滅させて帰ってきて、次の敵が出てくるのを待っている。これは効率のいい遊びだ。僕は動かないでいいし、長男も楽しんでいる。これからはシャボン玉を持ち歩こうと思った。 その遊びを続けているとしだいに子ども達が集まって来た。ケンカさえしなければいいやと思い、そのままシャボン玉を飛ばす。