ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

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概要

田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ

1 4 3  食べられないもの 好き嫌いは大人になるにつれて無くなっていくと思うので子どもの時は仕方ないと思っているが、食べものを残すこと自体が僕は嫌いだ。僕の父の実家は農業を営んでいて、父は「食べものにも命があるのだから粗末にしてはいけない。感謝して頂け!」という教えを祖父母から受けてきた。母の実家は漁業をしていて、母も同じように教えられたそうだ。自分の父や母が頑張ってとって来た食べものを粗末に出来る筈がない。そんな両親に育てられたので、その教えは僕にも受け継がれている。さらに芸人をやりだしてご飯を食べられなかった時期も大きく影響している。それは、先輩方にご飯を奢って頂いて、その場で食べておかないと次はいつまともなご飯にありつけるかわからないので必死に腹に詰め込んでいた経験だ。 しかし嫁は三月生まれと言うこともあって、幼稚園の時からずっと一番背が低く細い子どもだった。給食はいつも残って一人で食べていたトラウマがあるので、子どもが食べものを残しても注意をしない。食べきった時だけほめる方針だ。考えが真逆なのでもちろんぶつかった。「小さい時に残すなと叱ると食べること自体が嫌いになるから、叱らない方がいい」 と言う嫁。僕は、「食べものにも命がある。お百姓さんや漁師さんが頑張って何日もかけて育てたもの、とっ