ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ
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田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ
1 2 1 理想の家を探して いつものように家族で内見していると、嫁は収納が少なすぎるし、隣との壁が薄いし、キッチンの周りに湿気が多いからダメだと言った。言われれば気にはなるがそこまで気にする必要がないのでは? 住んだら意外と気にならなくなるのとちゃう? と思ってしまう僕は、「頼むから早く決めてくれ!」 と心の中で叫ぶ。 不動産屋さんに次の物件に案内された。部屋の間取りはいいのだが、廊下にあるドアの中にボイラーがある。僕から見ても気になるということは、嫁が見たら絶対にこの物件も却下される。これぐらいは我慢できる僕は、慌てて嫁が来る前にドアを閉めてボイラーを隠した。廊下にあるドアを嫁が開けない訳がない。ドアを開けた嫁は、首を振りながら目を閉じた。それを見た僕と不動産屋さんは靴を履き次の物件に行く用意をした。 嫁もだが、不動産屋さんもおかしい。今まで内見に連れて行って、嫁がどんなことを気にするかを多少は分かっているはずだ。ボイラーの為だけに付いているドアがある部屋を、嫁が借りるはずがない。段々、嫁にではなく不動産屋さんに腹が立って来た。不動産屋さんも一生懸命探してくれているのに腹を立てるのはお門違い。ここは一旦前の家のバルコニーで、生後1ヵ月の長男を抱っこする嫁