ブックタイトル田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ
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田村亮のパパ日記 子の背中を見て親は育つ
1 1 6 嫁の実家のすぐ近くに駄菓子屋さんがある。そこで百円分の駄菓子を自分の分と次男に買って来て、と嫁が長男に頼んだ。六才になる長男にとって「はじめてのおつかい」だ。僕と嫁は子どもが出来てから「はじめてのおつかい」を欠かさず観ている。そして、欠かさず泣いてしまう。 ついに我が息子が「はじめてのおつかい」をすることになった。ドキドキしているが、いかんせんお題が簡単すぎる。家から右に進み一つ目の交差点を右に曲がると左手にお店がある。総距離百メートル位だ。ほぼその道中を家のベランダから見ることが出来る。嫁と二人で、長男が家から出るのを確認しベランダに上がる。調子よくお店に向かっていく長男の十五メートル後に人がいる。よく見ると、義母だ。初孫が心配で後ろからつけているのだ。長男は義母に気付かず店の前まで到着したが店に入るのを躊躇して、周りをキョロキョロ見た。その動きで義母を発見。慌てて隠れる義母。そこに駆け寄る長男。手を繋いで駄菓子屋に入る二人。自分の母の失態を僕に謝る嫁。静かに目を閉じる僕。「はじめてのおつかい」はテレビで観るに限る!